「リオンー今日は俺がおやつ作ってあげようか?」 「断る。」 ある日の昼下がりのことだった。 トロピカル★ミックスジュース 「ねぇねぇリーーーオーーーンーーーー!!!」 「くどい。」 「なんで、そんなに嫌がるの!?」 「食べた瞬間お陀仏になる可能性が高いからだ。」 リオンは シューラに近寄られないように逃げていた。 「お陀仏って何だよ失礼な!!コレでもお菓子作り歴7年だよ?」 シューラはリオンの前に立ちはだかりリオンを無理やり椅子に座らせた。 「7年?お前がか??1回も作ったところ見てないぞ。」 「そりゃあそうだよ。お菓子作りなんて1回しかやったことないんだし。」 シューラは当たり前のような顔でいう。 「お前は馬鹿か?お菓子作り歴7年じゃないだろ。 しかも、1年にも満たさないじゃないか。しかも何でおやつを作ろうとするんだ。」 「馬鹿を強調しなくてもいいじゃないか。俺は1回作ったときから7年たっているから、お菓子作り歴7年と思っただけだよぉ・・・。ん?おやつを作る理由?聞きたい?? よし聞かせてやろう。」 半強制的に シューラは話を進めた。 朝、鳥の囀りで起きた はとても面白い夢を見たはずなのに、 どうしても思い出せなくて体の中がむずむずしていた。 「えっとなんだったっけ・・・・・。なにかこう、思い出せそうなんだけどな。 あ〜わかんねぇ!!もうやめた終わり!!!ハイおしまい。もう考えるな。」 一度考えていたものが頭から離れずにいる は、気分転換にフェステルに会いに行って お茶でも入れてもらおうと思った。 今日は何にもない日、言わば暇な日だったとても珍しい休暇なのにいざ手に入れれば、 どうしても暇になってしまう。 シューラはフェステルを探しに急いで部屋から飛び出した。 するとちょうどフェステルは部屋の前にさしかっていた所だった。 「わぁ。 シューラですか。びっくりした・・・・。そんなに急いでどうしたの?」 「俺もすごくびっくり。心臓が飛び出しそうだった。 えっと、ちょうどフェステルに会いに行こうと思って急いでたんだ。今から何するの?」 「今から、洗濯物を取りにいって屋上で干すんです。それが終わったら各部屋の掃除と、 雑巾がけさらに「あぁぁ、もういいよ。急がしいんだな。洗濯物を干すの手伝うよ。」 メイドの仕事はとてもじゃないほど忙しいと実感した シューラは、何か1つでも 自分にできることがあればと申しでる。フェステルは助かりますと言って歩き出した。 シューラも同時に歩き出し洗濯物を取りにいった。 すぐに屋上へ上ると雲ひとつない晴れ渡った空が一面に覆いかぶさっている。 「う〜ん今日もいい天気、このままいくとすぐに洗濯物が乾くわよ。」 「うん。そうだな〜。このお日様の日差し浴びると眠くなりそうだ。」 ふふふっとフェステルは微笑み洗濯物を干しに取り掛かった。 シューラも遅れながら自分のところにある籠いっぱいの洗濯物を、 一つ一つほどきながら干していった。 「フェステルー。いつもこんな量の洗濯や家事をしてるの?」 「それはあなたが昨日泥水で遊んだからでしょう?」 マリアンは地獄の冷笑を浮かべた!(ドラ○エ風) 「ごめんなさい・・・。」 そんな会話をしながらふたりは洗濯物を干し終えた。 「ありがとう シューラ。」 「いえいえ。いつも大変ご苦労様です!!あっ。俺他にもお手伝いしましょうか?」 「そんな・・・いいわ。他の用事は二人がかりでやるほど大変じゃないし。」 「いいんだよ。俺がやりたいんだし。う〜ん・・・リオンのおやつ作りでもしようかな それなら簡単だろうし大丈夫だよ。」 「本当にありがとう、助かるわ。」 「・・・・というわけなんだ。まあフェステルのためを思ってやっている行動なんだからいいだろう? 断ったらフェステルさんに大変な思いをさせるよ。」 リオンは諦めたみたいで早く作れ!といった。 「じゃあリオン質問です!!プリンは好きですか?」 「ああ」 「じゃあ今回はプリンを使います。 バナナとかもつけていいよね。」 そういうと シューラは走って台所へ行った。 「 シューラのやつプリンアラモードでも作るのか・・・?」 走って台所へ向かったので意外と早くについた。 「こんにちは〜!!今日のリオンへのおやつは俺が作ります。」 元気よく挨拶をしてみんなからの許可を得た。 冷蔵庫からプッチンプ○ンを取り出し置いてあったミキサーの中にスプーンで入れた。 「このプリン取り出しづらいな・・・。きれいに出せないよ。」 容器の底にある突起物の用途を は知らなかった。(駄目じゃん) 「バナナもいれてっとついでにイチゴも入れるか。」 冷蔵庫にあったバナナとイチゴをそのまま入れ軽く見栄えを確かめた。 「うん。いいんじゃないかな。」 それでも汁気が足りず悩んでいるとある物を思いついた。 「そういえば、リオン牛乳嫌いだから克服のために入れよっと♪」 ジャボジャボミキサーの中に入っていった。 「それに、甘いだけじゃ駄目だよな〜♪」 シューラは冷蔵庫からカラシを取りだしミキサーに入れた。 「う〜ん・・・コレだけじゃ物足りないし〜〜・・・。」 シューラはあごに手を当て何か考えていた。 そしてしばらくすると何か思いついたらしく顔を上げた。 「よし!弱点克服のためにピーマンと人参もいれよう!」 ヘタを取りましょうヘタを・・・・。 「よし。もういいだろう ふたを閉めて、スイッチオン☆」 ガガガガガガガガガガ 「こ〜いをしちゃいました♪」 ガガガ♪(やっちゃった) 「こ〜いをしちゃいました♪」 ガリ ベチョ グチョ ゴリャゴリャ ぺペロンチ〜ノ 「(ペペロンチ〜ノ?・・・)少し変な音がするけどまあいっか。」 音は次第になくなっていき、 変わりにミキサーの中では固体と液体が混ざったジュース(?)ができた。 「はあ、なんかいやな予感がする・・・・・・。」 リオンは一人黙々と考えていた。 「リオーーーーーーーーーーーーン。出来たよ。」 台所から走ってくる シューラの片手に何かがあった。 「遅い!!」 「ごめんな。出すのに手間がかかっちゃった。」 リオンは何故出すのに手間がかかるのか分からなかった。 第一に何を作ってきたのかさえわからない。 「っで、その後ろに隠し持っているのをみせろ。」 「うんいいよ。今回は結構自信作なんだ。いろんな食感が楽しめると思うんだ。」 そういいながら目の前に置いたのは紛れもなくプリンではないのが分かった。 「こ、これは何だ!?これは食べ物か?」 「いや、どこから見ても飲み物だよ。ミックスジュース♥」 「別名『殺人ジュース』だな。」 「もうつべこべ言わず早く飲めよ!」 シューラはリオンにグラスを持たせ飲むことを進めた。 リオンは決心したように鼻をつまみ一気に飲んだ。 が、すぐに口からもどってきた。 「うわ!!!!汚!!!!!なにもどしてんだよ・・・・!!」 シューラは怒り気味でリオンに問いかけた。 「こんなもののめるか!!!!」 リオンは今にも泣きそうな目をして時折むせながらいった。 「なんでだよ・・・」 「この甘辛い固体の中にザラっとした何かが舌を滑り落ちる感触。確かにいろんな食感はあるけどコレははっきりいってまずい!!!それにジュースにはザラッとした食感はまったく必要ない!!」 「え〜うまそうじゃん☆」 「貴様はこのジュースを飲んだのか!?」 「飲んでない。」 「じゃあ今すぐ飲め。」 リオンは の口を無理やり開けさせリオン曰く『殺人ジュース』 を無理やり流し込もうとした。 「わ!ちょ、ちょっと待て!!そんなの飲んだら死ぬだろ!!?」 リオンはその言葉を聞いてすぐに眼を輝かせた。 「ほぅ、このジュースが不味いということを知っていたのだな?」 あ、っと は口を押さえた。しかし、時はすでに遅しリオンは腰につけてあるシャルティエをとりだし 顔は表情のない顔だ。 「ご、ごごっごごごごごめん!」 は眼を硬く閉じてうずくまった。 「 ・・・。」 名を呼ばれ は「ヒィ!」と肩をすくめ ゆっくりと眼を開けた。 そこにはニコっと微笑んでいるリオンの顔があった。 (う・・・わ・・・可愛いー・・・・。) 「 ・・・。」 「うん?」 「死ね?」 「ごめんなさいーーーーーーーーーーーーー!!!」 ※ここからはリオンと の追走劇をお楽しみください。 「デモンズランス!!!」 『坊ちゃん!!そんな技つかったら 死んじゃいますよ!!』 「そのつもりだ。」 「わーーリオン殺人者ーー!!」 「ほぅ、初耳だな貴様は人間だったのか。」 「シャルーーー!!リオンをとめローー。」 『無理です・・・諦めてください。』 リオンと はドタドタと廊下を走り回っている。 「 、大丈夫一瞬で逝かせてやる。」 「わーきゃーいやだーー!!」 「な、おい!!」 リオンは焦ったなぜかと言うと が窓から飛び降りたのだ。(勿論二階) リオンは急いで窓を覗いた。 そこには見事地面に着地をし走り出しているところだった。 「・・・・・・・・・・」 『ぼ、坊ちゃん?』 様子の可笑しいリオンにシャルティエは声をかけた。 「ふふふふっ・・・ハハッハハハッ!!!面白い!!!」 『坊ちゃん!!?』 「待っていろ、 今すぐ捕まえてやる。」 『坊ちゃんが壊れた〜〜。(泣)』 一方 は・・・・・。 「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・ここまで来れば大丈夫・・・かな?」 は息を乱しながらその場にしゃがみこんだ。 どうしようかな?と独り言をもらす・・・・・。 すると はいきなり足を組み始めた。 「ポクポクポクポクポクポク、チーン☆よ〜し、ここに落とし穴を掘ろう♪」 はどこからか取り出したスコップで地面を掘り始めた。 ときどき、「できるかな?できるかな?」など口ずさんでいる (この元ネタは管理人が少ししか知らないのでちょっと違うかもしれません) 「くそ!・・・ めどこへいったんだ!!」 リオンは先ほど が飛び降りた窓の下のところへ来ていた。 『ぼっちゃ〜ん・・・・いい加減諦めてくださいよぉ〜。(泣)』 「黙れ!これはボクの最初で最後のエミリオとしての選択なんだ!!」 『そんな重大な名称でこんなこと選択しなくてもいいでしょうがーーー!!(大泣)』 「おーい、リオーン!!!」 急に聞こえてきた声にリオンは驚きながらも声の聞こえたほうへ顔を向けた。そこには体中に泥をつけた がいた。 「 !」 リオンは を見つけるとすぐに捕まえようと駆け出した。 がすぐに足を止めた。 理由は簡単、 とリオンの間には不自然な草がザザっと並べられてあった。 明らかに分かりやすい、落とし穴と言う罠だった。 (・・・・・これは分かりやすいだろ、あいつは本当に馬鹿なんだな・・・。) 「フッ、 観念しろ。」 「誰が。」 段々近づいてくるリオンに は後ずさりをしながらいった。 「まったく。」 ズリズリ 「貴様は・・・」 ズリズリ 「こんな物に僕がだまされると思うのか?」 ヒョイとリオンはあらか様に出ている落とし穴を飛び越えた。 はずだった。 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 リオンは自分の体がどうなっているのか一瞬わかなかったが直ぐに 思い至った。 あの分かりやすい落とし穴の前にもうひとつ落とし穴があったのだ。 分かりやすいほうに目を取られて、もうひとつの方が見抜けなかった。 「・・・ のやつめぇ!!!」 「はっはー♪ひっかかってやがんのぉ〜!」 は穴の上から顔を出し。リオンをからかった それでさらに切れたリオンは一旦は収めていたシャルティエを抜いた。 そして、リオンはシャルティエを振り上げ・・・ 「僕が・・・・」 壁にさした☆(☆に特に意味は無し) 『ぼぼ、坊ちゃん!?』 「ここで引っ込むと思うかぁーーーー!!!?」 リオンは壁にさしたシャルティエの上に足を掛け 穴の外へと這い上がった。 「うわ!来やがった。」 「まるで幽霊でも見たようだな? 。」 リオンは服についた泥を落としながら凄みを利かせて微笑んだ。 は「あわわわわわ」となにか焦っている。 二人とも何分か押し黙っていた。 「プ・・・・・アハアハハハハハハハハハハハハ」 するといきなりその沈黙をリオンが破った。 いきなりの笑い声に はキョトンとした顔をしていたが、直ぐに も笑い出した。 「「あははははははははははははははははははははははははははは!!」」 二人ともお腹を抱えて笑いあった。 「 ・・・・お前は馬鹿だな。」 「リオンもな・・・」 そして二人はまた笑いあった。 だけど、つかの間の幸せも直ぐに過ぎるもの・・・・。 二人は後ろに潜んでいる悪魔に気がつかなかった。 「二人とも?仲直りはすみましたか?」 「え?フェステ・・ル・・・・」 「マリア・・・・ン・・・・・・」 振り返ってそこにはマリアンが居た。 包丁をもって。 「確か昨日もケンカして洋服を泥だらけにしましたよね?」 「・・・・・・・・・・・・・。」 二人とも真っ青な顔をして何かいいわけを考えていた。 「今日こそは許しませんよ?」 「ぎゃぁぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」